オールインワンゲル

人気の“オールインワンゲルの真面目なお話し”と“桜と七草のハーブで作ったお水のクリーム製造の秘密”お話ししちゃいます!

オールインワンゲルの真面目な話しとお水のクリーム製造の秘密

こんにちは
なごころスタッフ若林です。

なごころ化粧品のロングセラー商品であり、私も2年間使い続けてすっかりファンになっている
 人気の“桜と七草のハーブで作ったお水のクリーム”。

 

桜、はちみつ、桃の葉など、
日本人の美肌のために配合された自然素材による保湿力はもちろんですが、
その浸透力や使用感などもお褒め頂くことが多いこの商品。

社長に商品誕生のお話や商品説明を聞くと、必ずと言っていいほど

「製造元さんのゲルクリームを作る技術が素晴らしいんだよ」

と聞いていたこともあり「私も是非とも”生産者の声”が聞いてみたい!」と、今回製造会社の
担当の方にお話をお伺いすることになりました。

 

水のクリームの製造元さんは、オールイワンゲルクリームの製造に関しては、一日の長があって
古い歴史とノウハウがあるそうで、
他の工場さんではなかなかこのテイストは出せないんだよと社長がよく話しをしていた製造元さん。

配合の秘密、オールインワンゲルへの素朴な疑問などなど。
お話を伺ったのはお水のクリームの商品開発を担当してくださった慶元(けいもと)さんです。

いかんせん私がゆるゆるなので、理系の物凄いキビキビした方がきたらどうしよう。。。と、
ちょっとビクビクでしたが、私と同年代で優しそう&綺麗な女性の方。

そして、さすが化粧品製造メーカー勤務!

ものすごく肌が綺麗です。

 

 

 

それでは、早速
桜と七草のハーブでつくったお水のクリームについての
インタビュー開始です。

人気のオールインワンゲルについて語る慶元さん

いきなりですが、製造元さん視点でズバリ!
商品のこだわりとかウリになることを教えてください。

うーん。
インタビューしていただいて凄く言いづらいんですけれど、
うちの会社は独自の成分とか特許技術的なものとか、「分かりやすく、ここが凄いんです!」って
仰々しい感じのものはないんです。。

お水のクリームというだけあって、水分が約80%を占める商品なので、
そこはこだわって弊社独自のブレンド水を使用してはいるんですが、
結局精製して使用するので他社さんと大きく差別化されてるかというとそうでもないですし。。。

 

え!じゃあぶっちゃけ、同じレシピであればどこの会社で作っても
お水のクリームと同じものができちゃうってことですか???

ああ、もちろんレシピは独自開発でお客様のに合わせてそれぞれ違います。

もちろん門外不出なので流出する事はないので同じレシピ。というものは無理なのですが、
万が一同じレシピであっても製造の時の作り方。
例えば釜の温度、時間、攪拌時間によって使用感だったりテクスチャーや保湿力は全く変わってきます。

分かりやすく言うと、料理で同じレシピで作っても作り手によって味が違う。
みたいな事ですね。

物凄く地味なことなんですけどね(笑)

 

いやいや、地味って!
それって結構重要で相当なこだわりとウリなんじゃ。。。

あ、そういうことで良いんですか?てっきりもっと科学的な事なのかと思って(笑)
なら、うちは凄いですよ。

例えばうちの会社は「パートナーシップ」をとっても大切にしている会社です。
お金とかそういうのももちろん大切ですが、信頼関係が一番大切。

だから一緒にお仕事をするメーカーのご要望にとことんまで応えるべく、
妥協せずに商品を作り上げていきます。

 

妥協無しですか?

はい。例えばこのお水のクリームを作った時のことをお話ししますね。

商品開発のお話をいただいた時に、日本古来の美容成分である桜と七草のハーブで
みずみずしい潤い肌を作りだす。という商品のコンセプトがしっかりしていたので
処方する美容成分の内容はわりとすぐに決まりました。

ただ、クリームをつけた瞬間にじゅわ~っと水分と美容成分が肌に染み込み、
みずみずしい肌に潤いを与える。といったところの気持ち良い使用感と保湿力のバランスを作りだす為に、
本当に何回も試作を重ねました

 


何回も?ですか?

そう。何回もです。

試作品を作っては、実際使ってみて、あともう少しぷるんと。とか、
もうちょっとしゅわ~って染み込む感じに。とか。

もう少し、もうちょっとの「感覚」の部分を商品に反映させるために何回も試作品を作って、
丁寧に丁寧に商品を作り込んでいきました。

うちはゲルクリーム製造の歴史はかなり長い会社なので、ノウハウや引き出しの多さみたいなものは
自信がありますが、それでもとても苦労しました。

 

 

わ、社長の「あとちょっと」とか「もう少し」の要求の厳しさ。。
普段はやさしいのに、この社長の感覚、私も大変なこともあります笑。

いや~、長年化粧品業界で実績を積まれてきた社長のご要望を実現するのは、本当に大変でしたね。

でも、商品が誕生した時はもちろんなんですが、あれから約10年もロングセラーとして
作り続けさせていただいている。
つまり、お客様に気に入って長年ご愛用いただけている商品に育ったことがうれしいし
本当にあの時に妥協せずに頑張って良かったと思います。

人気のオールインワンゲルについて語る慶元さん

 

 約10年継続して作り続けている商品って結構珍しいんですか?

そうですね。

製造元として色んな化粧品会社さんの商品の開発製造のお手伝いをさせていただいていますが、
苦労して商品化したけれど、1回作って製造中止。という事も実際あることなんです。

コンスタントに製造を続けている化粧品は熱いリピーターさんに支えられている商品ということですが
サイクルの激しい化粧品業界でこれだけ息の長い商品って決して多くは無いと思います
 
 
実は、桜と七草のハーブで作ったお水のクリームの開発を担当した時は、
私自身が異業種から転職して半年くらいの時でした。

それまでは貿易事務をやっていたんですが、一生続けられる仕事!美容に関わる仕事をしたい!と
化粧品製造会社に入社して、本当に基礎の基礎から勉強して。
そして勉強したことを商品づくりに活かせる時が来た!と、個人的にとても熱く取り組んだ時期の
商品でもあって、、、

だからこの桜と七草で作ったお水のクリームは私にとって
思い入れのある商品のひとつなんです。

作り上げた時は本当に嬉しかったですが、何年か過ぎた時に、さらにそうやって真剣に取り組んで
丁寧に作った商品はユーザーの方にずっと愛していただける。ということを実感した商品です。

そして、その体験や思いは今の私の仕事の取り組み方なんかに生かされています。

 

 

製造元として、他に商品づくりのこだわりがあれば教えてください。

私たちはメーカーさんと商品を開発して商品化するのが仕事ですが、その商品がお客様の手に渡り
最後の最後まで使い切って頂くまでのことまでを考えた商品を作っています。

たとえば、添加物等に関して。今はとにかく無添加が正義のような風潮です。

でも無添加にこだわりすぎてお使いいただいている最中に商品傷んでしまって万が一お客様の肌に
害を与える事にでもなってしまっては本末転倒ですよね?
あと、それに植物エキスなんかで植物アレルギーが出てしまう。ってこともありえるので、
完全に天然だったり無添加であることって、お肌にとって良くない影響を及ぼす可能性もあります。

もちろん添加物は極力入っていない方が望ましい。

そういった兼ね合いのなかで、お客様が美容効果をしっかりと実感しつつ、最後のひとすくいを
使い切っていただくまで安全で安定した品質の商品を作りご提供することは、製造元として
とても大切なことだと思っています。

 

 

次に、製造元さんとしての、オールインワンゲルの役割や
正しい使い方について聞いてみました。

人気のオールインワンゲルクリームについて語る慶元さん

オールインワンゲルの広告などでよくみる内容、
 ●これひとつで十分っていう声がある一方で全然足りないっていう声もある。
●簡単に塗れるのは確かだけど、モロモロ?変なカスが出てきたりして以外と簡単じゃない。

とか、私自身昔はいろいろと気になる点があったので、直接製造元の人に
聞いてみたかったんです!

 

オールインワンゲルの役割について。
化粧水、乳液、下地の効果があるって書いてはありますが、実際のところどうなんですか?
 
役割に関しては大丈夫です(笑)
きちんと化粧水、乳液、下地の役割がありますよ。
 

まずは、オールインワンゲルについてご説明しますね。

 

スキンケアは通常、水分から与えて油分量の多い、乳液、クリームへと移り仕上げていくのですが、それらを簡単に1つにまとめたもにが、オールインワンゲルです。1つでまとめる為には、水分も油分もそれなりにきちんと入っていなければスキンケアが成り立たないのですが、1つにまとめるにも、そもそも水と油は簡単に1つになりません。

かと言って、マヨネーズのように水分と油分を乳化してしまえば、クリーム状になり水分の要素が低くなってしまいます。そこで考え出されたのが共存させるという方法です。水分と油分を増粘剤の中で共存させる(ゲル化する)事で、あのプルプルとしたゲル状クリームが作り出されています。

洗顔後の少しアルカリに傾いた肌を化粧水で水分、乳液やクリームなどで油分を与えていくことで中性~弱酸性へと戻していきます。スキンケアを通して正常で健康的な状態に戻していく。というのがお手入れの基本的な考え方になります。

オールインワンゲルクリームを肌にのせることでゲルが弾けて浸透しやすい水分から順に浸透していき、油分がゆっくりと浸透しつつ肌を保護し整えます。なのでこれを塗っていただければ適切に適量の水分と油分を1度で肌に届けることができます。

 

なるほど。
オールインワンゲル自体は水分と油分をうまく肌に届けてくれるものなんですね。
ではこれを使っても乾燥する。とか物足りないっていうのはどういう状態なんでしょうか?

そうですね。

化粧水は水分を与える働きは特に優れているけれど水分の蒸発を防ぐ働きは期待できない。
逆にクリームに水分を与える働きは期待できないが水分の蒸発を防ぐ働きは特に優れている。

というひとつの働きに特化した効果を発揮する商品ですよね。

オールインワンゲルは肌に水分を与える働き、油分を与え水分の蒸発を防ぐという
全ての働きに優れている商品。いわゆる万能選手です

ただ、万能選手であるが故に極度に水分が足りない。とか極度に油分が足りない。
といった特殊な状態には完全にお応えできない面があるのは事実です。

実際に私も自分のお手入れで、基本はオールインワンを使いつつ、肌の状態や季節に合わせて
化粧水やクリームを追加するという使い方をしています。

でも単品を重ね合わせてのお手入れでは、
化粧水をそれこそびしゃびしゃにつけて大切なお洋服を汚してしまうとか、
乳液やクリームをつけすぎて肌に蓋をしてしまい逆に負担を与える。という心配があるなか、

オールインワンクリームのお手入れはひとぬりで確実に健康な肌の理想的な水分と油分を
肌に与えることが出来る。
そのうえで不足を感じたらそれぞれにあったアイテムをプラスアルファで足していただける
という柔軟な使い方ができるのでそこは大きなメリットだと思います。

 

なるほど。
では、製造元さんとして、推奨する使い方を教えていただいていいですか?

本来はお使いになる方それぞれの適量で肌に塗っていただくっていうのがベストなんですが。。
人それぞれですから推奨する使い方はこれです!って言うのは難しいですね~(笑)

なごころさんはさくらんぼ大のクリームをこまめに指で薄く塗り重ねていただく。という使い方を
紹介されていますがそうやって肌と相談しながら適量をつけていく方法は良いと思います。

 

慶元さんご自身は実際にどうやって使っているんですか?

私ですか?
私はまずさくらんぼ大をとってから両手を合わせてくるくる〜っと。
こやって手のひらで薄く伸ばした状態にしてから顔に塗っています。

 

ほ〜〜。でもそれだとオールインワンゲルによくありがちなモロモロっていうか
変なカスが出てきたりしませんか???
私以前使ったことがあったんですが、カスが出るのが嫌で使うのを辞めてしまった、
みたいな経験があるんです。

あ、それは単純に量が多すぎなんだと思います(笑)

ちなみに塗りすぎてモロモロとカスが出る。と言っていたものは先ほどご説明した水分と油分を
包み込んでいる増粘剤が原因なんです。
 増粘剤自体は本当に微細で目に見えるものではないので、適量をつけていただいているぶんには
いつの間にか乾燥して自然に脱落してしまうくらいなので肌の上にのこることはありません。

ただ、つける量が多すぎると乾燥する前の増粘剤がいらない皮脂を巻き込んでしまいます。
それがカスとして出てきてしまうんですよ。

 

そうなんですね〜。
いつまでもベタベタしたり、つけすぎていた自覚はあります。

あと、ベタベタしたりつけすぎてしまったときは無理に肌に塗りこもうとせずに
ティッシュオフしていただく方が後の使用感がいいかもしれません。

特に今までオールインワンの後にファンデーションを使ったらよれてしまう。
という経験のある方は是非ティッシュオフをお試しください。

この使い方を応用した方法で、オールインワンクリームをたっぷり分厚くつけていただいて、
ティッシュオフしていただく、、というちょっと贅沢な使い方もおすすめです。

こうやってご使用いただくと、お肌に水分と油分をたっぷり補給していただけるので、
いつもにも増してしっとりウルウル感を実感していただけると思います。

 

オールインワンのパックってことですね。
でもいつも使っているものだけで、手軽にスペシャルケアができるのはいいかも。
帰ったらやってみますね!

→実際家に帰ってやってみたら本当にお肌がぷりっぷりに!これは週末の定番になりそうな予感です。
 あ、貧乏性なのでティッシュオフしてティッシュにくっついたゲルはこっそり腕にぬっておきました。
 おかげでうでもつやつやです。。。

 

 

桜と七草で作ったお水のクリームは思ってた以上に
真面目な箱入り娘でした

人気のオールインワンゲル“桜と七草のハーブで作ったお水のクリーム”

今回慶元さんにお話を伺って思ったのが、桜と七草で作ったお水のクリームって
社長に聞いていた以上に真面目だけど、とても大切に育てられた子だってこと。

東急ハンズ新宿店さんで保湿クリーム1位になったり、使っていただいた方のリピート率はハンパない商品。

妥協しない、こだわった作られた自信を持ってオススメできる商品だとははいっても、
きらびやかな美容成分を配合した化粧品がテレビや広告で大々的に謳われている中で、
日本古来の植物由来で聞き慣れた美容成分を中心に配合していてとにかく目立たない!

ただ、目立たないながらも、手に取ってお使いいただいたお客様からは良さを体感していただいて
リピートして使い続けていただけているのは本当にありがたい事だと思いました。
 
私はこのなごころ化粧品のスタッフになって2年目です。

入社した時にはすでに桜と七草で作ったお水のクリームは「一見地味で真面目」ながらも
すでに多くのお客様から良さを知っていただいた状態だったのですが、
こうやって開発の時からのお話を伺ったことで、商品の効果や良さはもちろん、
丁寧に真面目に開発した商品であることを再確認できました。

これは私自身が安心して商品を使い続けていけるのはもちろん、お客様にも自信を持って
うちの地味だけど優秀な「桜と七草で作ったお水のクリーム」の良さをお伝えできるな。
と思いました。

人気のオールインワンゲルの秘密

今回インタビューをした場所は、
なごころ化粧品が産声をあげたネスト赤羽の会議室です。

ネストは北区で起業したばかりの会社を支援するためのオフィスなのですが、
ここはまさに!うちの社長と今回お話をお伺いした慶元さんが、開発ミーティングを
幾度も重ねて商品が産まれた。。という、桜と七草で作ったお水のクリームの誕生に
ゆかりのある場所でもあります。

インタビューが終わってからは、

1階のミーティングルームで何度も打ち合わせしましたね。
懐かしいな〜〜〜。

なんて思い出話も飛び出して。
そんな昔話を聞くのもとっても楽しかったです。

おまけの感想

お話を伺っている時にひしひしと感じる、のんびりしたまじめ〜な子のお母さんに会ったら、
これまたそっくりののんびりした真面目で優しそうな人だった感。がものすごくて、、、
開発に携わった「生産者」の方にお話を伺って良かったな〜。と思いました。

​いつか機会があれば実家訪問(工場見学)もしてみたいな~。と思います!

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